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歓迎会の場所はどう選ぶ?社内・お店・貸切スペースの比較と会場選びのコツ
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新入社員や異動者を迎える歓迎会を企画する際、日程や予算と同じくらい頭を悩ませるのが「どこで開催するか」という場所選びではないでしょうか。
社内の会議室、居酒屋やレストラン、貸切スペースなど、選択肢は多岐にわたります。
それぞれの会場には異なる特徴があり、予算や参加人数、会の雰囲気によって向き不向きがあります。
自社の状況や参加メンバーの特性に合った会場を選ぶことが、歓迎会を成功させる大きなポイントになります。
歓迎会の場所選びで押さえておきたい基本条件
会場の種類を検討する前に、まず共通して確認すべき基本条件を整理しておきましょう。
アクセスの良さ、収容人数、予算、設備、飲食の内容といった観点から優先順位を決めて候補を絞り込むと、スムーズに会場選びが進められます。
アクセス・人数・予算から見る候補エリアの絞り込み方
会場選びの第一歩は、勤務先からの距離や最寄り駅からのアクセスを確認することです。
徒歩5分以内なら移動の負担が少なく、社外からの参加者がいる場合にも便利です。
次に参加人数に合った収容人数の確認が必要です。
10名以下の少人数なら個室のある居酒屋、20名以上なら宴会場や貸切スペースが候補になります。
予算面では、1人あたりの金額設定を先に決めておくと会場の絞り込みがスムーズです。
社内会議室なら費用を大幅に抑えられますが、飲食店では3,000円から5,000円程度が目安となります。
人数と予算のバランスを見ながら、利用できるエリアと会場タイプを絞り込んでいきましょう。
設備・飲食条件・時間帯で確認しておきたいポイント
会場の基本条件が絞れたら、続いて設備面の確認も行いましょう。
歓迎会で挨拶やスピーチを予定しているなら、マイクやプロジェクターの有無を確認しておくと安心です。
飲食面では、飲み放題プランやコース料理の有無が重要なチェックポイントになります。
居酒屋やレストランなら既存のコースが用意されていますが、貸切スペースではケータリングの手配が必要です。
また、飲食物の持ち込み可否や時間延長の対応についても事前に確認しておきましょう。
特に時間帯については、終電時間を踏まえた利用可能時間を把握しておく必要があります。
平日夜の開催なら、参加者が無理なく帰宅できる時間設定を意識するのが大切です。
歓迎会の開催スタイル別・場所のタイプ比較
歓迎会の会場は、居酒屋やレストランでの定番スタイルから、貸切パーティースペース、社内会議室でのカジュアル開催まで多様な選択肢があります。
それぞれのメリットとデメリットを把握しておくと、自社に合ったスタイルを選びやすくなるでしょう。
飲食店(居酒屋・レストラン)開催の特徴と向いているケース
居酒屋やレストランでの開催は、料理やドリンクの準備から片付けまでお店側に任せられるため、幹事の負担を大きく軽減できます。
飲み放題付きのコースプランが豊富に用意されており、予算が立てやすい点も大きな魅力でしょう。
一方で、他のお客さまもいるため周囲の騒がしさが気になる場合があります。
貸切でない場合は話し声が聞き取りにくく、落ち着いた雰囲気での歓迎会には不向きです。
また、個室や貸切には最低人数や予算の条件が設けられているケースもよくあります。
飲食店での開催は、10名から30名程度の中規模な歓迎会で、料理を楽しみながらカジュアルに交流したい場合に向いています。
貸切スペース・社内開催の特徴と活用アイデア
レンタルスペースや社内会議室での開催は、レイアウトや進行を自由に設計できる点が大きな魅力です。
テーブル配置やプログラム内容を参加者に合わせてカスタマイズでき、アットホームな雰囲気を作りやすいでしょう。
一方で、飲食の手配や当日の片付けは自分たちで行う必要があります。
ケータリングサービスやデリバリーを上手に利用すれば、料理の準備の負担を減らせます。
簡単なバルーンや横断幕で会場を装飾すると、歓迎の気持ちが伝わりやすくなるでしょう。
社内開催ならコストを大幅に抑えられるため、限られた予算でも充実した内容が実現できます。
貸切スペースや社内開催は、少人数でアットホームに交流したい場合や、プレゼンテーションなどの企画を盛り込みたい歓迎会に向いています。
参加メンバーにとって居心地の良い歓迎会の場所づくり
新メンバーや年代の異なる社員が集まる歓迎会では、移動のしやすさや席の配置、音量や雰囲気が参加しやすさに大きく影響します。
参加メンバーの立場で「居心地の良い場所」を考えることが、歓迎会の成功につながるでしょう。
新メンバーが話しやすくなるレイアウトと席配置の工夫
新メンバーが緊張せずに話せる環境をつくるには、席配置の工夫が欠かせません。
上司や先輩ばかりが集まるテーブルに新入社員を固めてしまうと、会話が弾みにくくなります。
各テーブルに新メンバーと既存メンバーをバランスよく配置すると、自然な交流が生まれやすくなります。
円卓やコの字型のテーブル配置にすれば、全員の顔が見えて自己紹介や歓談がスムーズに進みます。
立食スタイルと着席スタイルでは、それぞれに向き不向きがあります。
立食は自由に移動できて多くの人と話せる反面、落ち着いて食事を楽しむには不向きです。
着席スタイルは食事をゆっくり味わいながら会話できるため、参加人数やプログラム内容に応じて選びましょう。
騒音・雰囲気・プライバシーを踏まえた会場選び
会場の雰囲気や音環境は、参加者の居心地を大きく左右します。
店内が騒がしすぎると会話が聞き取りにくくなり、せっかくの歓迎会でも新メンバーとの交流が深まりません。
オープンスペースでは他のお客さまの視線が気になり、リラックスして話せない場合もあるでしょう。
個室や半個室を選ぶと周囲を気にせず会話に集中できるため、落ち着いた雰囲気で歓迎会を進められます。
照明やBGMも、会場選びでは見落とせないポイントになります。
明るすぎる照明や大音量のBGMは、くつろいだ雰囲気をつくりにくいでしょう。
事前に下見や口コミで雰囲気を確認しておくと、当日の失敗を防げます。
歓迎会の場所をスムーズに決めるための段取りとチェックリスト
歓迎会の場所は、候補出しから最終決定、予約・下見・当日の連絡まで、いくつかの段階を経て決まります。
あらかじめ段取りと確認事項を整理しておくと、幹事の負担を減らしつつ決定までをスムーズに進められるでしょう。
候補出し・下見・予約までの流れと社内調整のコツ
会場選びの第一歩は、社内の希望を簡単なアンケートで集めるところから始めましょう。
参加者の食の好みや予算感、希望エリアを事前に把握しておくと、候補を絞り込みやすくなります。
次に、インターネットの予約サイトや口コミを参考にしながら、条件に合う会場を2〜3件ピックアップしましょう。
電話で設備や飲食内容を確認し、可能であれば下見に行くなどして雰囲気をチェックすると安心です。
候補が固まったら、上長や関係部署に会場の概要と見積もりを共有して承認を得ます。
社内調整をスムーズに進めるコツは、複数の選択肢を用意しておくことです。
承認が下りたら速やかに予約を確定し、参加者への案内準備を進めましょう。
当日までに会場側と確認しておきたい細かい条件
予約が確定したら、当日までに会場側と細かい条件を詰めておく必要があります。
まず確認すべきは、人数変更の締め切り日とキャンセル規定です。
急な欠席者が出た場合に、いつまでなら人数変更が可能か、キャンセル料はいくらかかるかを把握しておきましょう。
支払い方法も重要な確認事項になります。
当日現金払いか、事前振込か、クレジットカード対応の可否を確認しておくと、会計がスムーズです。
開始・終了時間の調整や延長の可否も事前に確認しておくと安心です。
持ち込みや飾り付けの可否、マイクやスクリーンといった設備の使用条件も確認ポイントになります。
チェックリストを作成して漏れなく確認すれば、当日のトラブルを防げます。
まとめ
歓迎会の場所選びでは、基本条件の整理、開催スタイル別の会場タイプ比較、参加メンバーにとっての居心地の良さ、決定までの段取りと確認事項を押さえるのが大切です。
会場が決まったら、料理やケータリングの手配も忘れずに進めましょう。
ケータリングセレクションの事例やコラムを参考にすると、具体的な手配方法やメニュー選びのヒントが見つかります。
自社の予算や規模、参加メンバーの特性に合わせて、新メンバーが温かく迎えられる歓迎会の形を考えてみてください。
執筆者
米田 英敏
年間100件以上のケータリング・オードブルを活用したパーティーを企画。ケータリングコンサルタント。