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納会の目的とは|開催する意義と成功させるポイントを解説
年末が近づくと「今年も納会をやろう」という話が出てきますよね。
でも、改めて考えると納会って何のためにやるの?と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
特に幹事を任された方や、初めて参加する方は不安を感じることもあるはずです。
この記事では、納会の目的や意義から、成功させるための具体的なポイントまでお伝えします。
Contents
納会とは?基本的な意味と由来を押さえよう
納会とは、1年の仕事を締めくくり、関係者への感謝を伝える場として開かれる集まりのことです。
「納会」という言葉は「納める会」という意味から来ています。
1年間の業務を無事に終えることを「仕事納め」と呼びますが、その節目を社員やチームで共有するために設けられた行事が納会です。
多くの企業では12月下旬、仕事納めの日やその前後に開催されます。
忘年会と混同されることもありますが、両者には少し違いがあります。
忘年会は「1年の苦労を忘れる」という意味合いが強く、比較的カジュアルな雰囲気で行われます。
一方、納会は仕事の区切りを意識した場であり、代表者の挨拶や1年の振り返りなどが含まれることが多いです。
もちろん、会社によっては両方を兼ねて開催するケースもあります。
納会は日本独自のビジネス文化ともいえます。
年末という節目を大切にし、チームの一体感を確認する機会として、規模の大小を問わず多くの職場で続けられています。
最近ではオンライン納会を取り入れる企業も増えており、働き方の変化に合わせて形式も多様化しています。
納会を開催する5つの目的|なぜ大切なのか
納会には明確な目的があり、それを理解しておくと準備や参加の姿勢も変わってきます。
ここでは主な5つの目的を整理してご紹介します。
1つ目は、1年間の成果を振り返ることです。
日常業務に追われていると、自分たちがどれだけのことを達成したか見失いがちになります。
納会で改めて成果を共有することで、チーム全体の自信やモチベーション向上につながります。
2つ目は、社員同士の感謝を伝える場を設けることです。
普段は言葉にしづらい「ありがとう」を伝えるきっかけになります。
上司から部下へ、同僚同士で、あるいは他部署のメンバーへ。
感謝の言葉が交わされることで、職場の雰囲気も良くなります。
3つ目は、組織の一体感を高める目的があります。
部署やプロジェクトを超えて集まる機会は意外と少ないものです。
納会で顔を合わせることで、会社全体としてのつながりを再確認できます。
4つ目は、新年に向けた気持ちの切り替えを促すことです。
1年の終わりを意識的に区切ることで、翌年への新たなスタートが切りやすくなります。
代表者の挨拶で来期の方針が共有されることも多く、目標意識を持って新年を迎える準備になります。
5つ目は、コミュニケーションの活性化です。
業務中は話す機会がない人とも、納会ではリラックスした雰囲気の中で会話できます。
こうした交流が後々の仕事のしやすさにつながることも少なくありません。
このように納会の目的は単なる「飲み会」ではなく、組織運営において重要な役割を担っています。
規模や状況別|納会を成功させる開催のコツ
納会の目的を果たすには、参加者の状況に合わせた工夫が欠かせません。
ここでは規模や条件別のポイントをご紹介します。
少人数(10名以下)の場合は、全員が会話に参加できる形式がおすすめです。
一人ひとりが今年の振り返りを話す時間を設けると、普段聞けない話が出てきて盛り上がります。
会場は個室のある飲食店や、会議室を活用したカジュアルな形式でも十分です。
中規模(10~30名程度)になると、司会進行を決めておくとスムーズに進みます。
代表の挨拶、乾杯、歓談、締めの挨拶という流れを作っておくと、間延びせずにテンポよく進行できます。
立食形式にすると参加者同士の交流が生まれやすくなります。
大規模(30名以上)の場合は、事前準備がより重要になります。
席配置や料理の手配、進行表の作成など、幹事チームで役割分担しておきましょう。
部署ごとにテーブルを分けつつ、途中で席替えタイムを設けると、部署を超えた交流が促進されます。
リモートワーク中心の会社では、オンライン納会という選択肢もあります。
ビデオ会議ツールを使い、各自が飲み物や軽食を用意して参加する形式です。
オンラインでも乾杯や代表挨拶は行えますし、ブレイクアウトルームを使えば少人数での会話も可能です。
事前に配送で食事を届ける企業も増えています。
予算が限られている場合は、社内スペースを活用したカジュアルな納会も選択肢です。
オードブルや軽食を用意するだけでも、十分に感謝を伝え合う場は作れます。
納会に関するよくある質問|疑問をすっきり解消
納会について寄せられることが多い質問にお答えします。
Q. 納会と忘年会は別々に開催すべき?
A. 必ずしも分ける必要はありません。
多くの会社では納会と忘年会を兼ねて開催しています。
ただし、納会の目的である「仕事の締めくくり」を意識するなら、冒頭に代表挨拶や1年の振り返りの時間を設けると良いでしょう。
Q. 納会は業務時間内に行うもの?
A. 会社によって異なります。
仕事納めの日の午後から開催するケースもあれば、終業後に行う場合もあります。
参加のしやすさを考慮して決めると良いでしょう。
業務時間内に行う場合は、取引先への対応に支障がないか確認が必要です。
Q. 納会に参加したくない社員への対応は?
A. 強制参加にせず、任意参加とするのが望ましいです。
参加できない人への配慮として、後日写真や当日の様子を共有するなど、情報を届ける工夫をすると良いでしょう。
Q. 納会の挨拶で何を話せばいい?
A. 代表者であれば、1年間の感謝、印象的だった出来事、来年への抱負を簡潔にまとめます。
2~3分程度が目安です。乾杯の挨拶を頼まれた場合は、明るく短めに締めるのがポイントです。
まとめ
納会の目的や意義について解説してきました。改めてポイントを整理します。
納会は1年の仕事を締めくくり、感謝を伝える場
成果の振り返りや組織の一体感向上など、5つの目的がある
参加人数や状況に合わせた開催形式を選ぶことが大切
忘年会と兼ねて開催しても問題ないが、締めくくりの意識を持つと良い
納会は単なる恒例行事ではなく、チームの絆を深め、新年への活力を生み出す大切な機会です。準備を担当される方は、目的を意識しながら計画を立ててみてください。
なお、納会の料理手配でお悩みの場合は、ケータリングやオードブル宅配を活用すると準備の負担を減らせます。参加人数や予算に合わせて選べるサービスも多いので、ぜひ検討してみてください。
執筆者
米田 英敏
年間100件以上のケータリング・オードブルを活用したパーティーを企画。ケータリングコンサルタント。