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納会の案内文はどう書く?社内・社外に好印象を与える文例とマナー解説
Contents
年末の恒例行事として行われる納会。
しかし、いざ案内文を作成しようとすると、「どんな形式でまとめればいいのか」「丁寧すぎると堅苦しく感じられないか」など、迷う方も多いのではないでしょうか。
社内向けと社外向けでは文面のトーンや構成が異なるため、相手に合わせた言葉選びが大切です。
本記事では、納会の案内文を作成する際に押さえておきたい基本ポイントから、すぐに使える文例、言葉遣いのマナーまでをわかりやすく紹介します。
読み手に好印象を与え、スムーズに準備を進められる案内文づくりの参考にしてください。
納会の案内文には何を書くべき?
納会の案内文をスムーズに作成するには、まず「何を書くべきか」をはっきりさせることが大切です。
ここでは案内文に欠かせない基本情報と、読み手に伝わりやすい構成のポイントを紹介します。
必要な項目を押さえておけば、迷わず案内文を完成させられるでしょう。
記載すべき基本情報のチェックリスト
納会の案内文には、参加者が判断・準備するために必要な情報を漏れなく記載しましょう。
まず開催日時と会場の詳細は必須です。
会場名だけでなく住所や最寄り駅からのアクセス情報、地図のリンクを添えると親切でしょう。
次に参加対象者を記載します。
全社員なのか特定部署のみなのか、はっきりすることで混乱を防げます。
会費についても金額と支払い方法を具体的に記載してください。
服装の指定がある場合は「平服可」「スーツ着用」など具体的に伝えましょう。
また、出欠の回答期限と回答方法も重要です。
幹事の連絡先も忘れずに記載しましょう。
社外の方を招く場合は、納会の趣旨や目的を簡潔に添えるとより丁寧な印象を与えられます。
上記の情報を整理して記載すれば、受け取った方もスムーズに参加の可否を判断できるはずです。
目的や感謝の気持ちを添えるひと言
納会の案内文には、開催情報だけでなく目的や感謝の気持ちを伝える一文を添えることで、受け取った相手に好印象を与えられます。
冒頭では「一年の労をねぎらい」「今年の成果を振り返りながら」といった納会を開く趣旨を簡潔に述べましょう。
社内向けなら「チームの団結を深めたい」、社外向けなら「日頃のご支援への感謝を込めて」など、相手に応じた表現を選ぶとより効果的です。
締めの部分では「楽しい企画も用意しております」「皆様とお会いできることを楽しみにしております」といった前向きな言葉を添えると、参加意欲を高められるでしょう。
堅苦しくなりすぎず、温かみのある表現を心がけることがポイントです。
形式的な案内文も、こうした一言があるだけで人間味が増し、受け取った方の気持ちも前向きになります。
社内向けの納会案内文の文例
社内向けの納会案内文は、相手との関係性に応じた表現選びが重要です。
ここでは上司・同僚・部下それぞれに適した文例と、社内だからこそ気をつけたい言葉遣いのポイントを解説します。
メール文例(フォーマル編)
件名に出欠回答の期限を記載することで、受け取った側が返信を忘れにくくなります。
社内向けでも全社員や複数部署に送る場合は、ある程度フォーマルな文面が向いています。
「社員各位」から始め、「本年も残すところわずかとなりました」といった時候の挨拶で開始しましょう。
本文では納会の目的を簡潔に述べ、「日頃の労をねぎらい、社内の親睦を深めるため」などと記載します。
日時・場所・会費などの詳細情報は「記」として別記し、見やすく整理してください。
出欠の回答方法は「〇月〇日までにこちらのメールに返信をお願いします」と具体的に指示します。
最後に幹事の連絡先を記載し、問い合わせしやすい体制を整えましょう。
堅苦しくなりすぎず、かつ失礼のない丁寧な表現を心がけることで、社内の誰が読んでも好印象を持てる案内文になります。
掲示・チャット用のカジュアル文例
社内チャットツールや掲示板では、親しみやすい言葉遣いで参加意欲を高めることがポイントです。
「皆さん、お疲れさまです!」といった気軽な挨拶から始め、堅苦しさを和らげましょう。
「今年も恒例の納会を開催します」とシンプルに伝え、「一年の頑張りをねぎらって、楽しく盛り上がりましょう!」など前向きな一言を添えると効果的です。
日時や場所などの必須情報は箇条書きにして見やすく整理してください。
「〇〇駅から徒歩3分」のように具体的なアクセス情報があると親切です。
出欠の回答は「このメッセージにスタンプでリアクションお願いします」「〇日までに幹事の〇〇さんまで」といった簡潔な指示を記載しましょう。
カジュアルな文面でも最低限の情報は漏らさず、読んだ人がすぐに行動できる内容を心がけることが大切です。
社外向けの納会案内文のポイント
取引先や外部のお客様へ送る納会案内は、社内向けとは異なる配慮が求められます。
ここでは失礼のない言葉選びや、相手に負担をかけない書き方など、社外向けならではの注意点を具体的に解説していきます。
敬語や配慮表現の注意点
社外向けの納会案内では、「拝啓」と「敬具」を使った正式なビジネス文書の形式を守ることが基本です。
冒頭には「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」といった時候の挨拶を入れましょう。
本文では「格別のご厚情を賜り」「ご多用中恐れ入りますが」など、相手への敬意を表す表現をふさわしく用います。
また、社外の方を招く場合は会費は記載しないのがマナーです。
こちらが招待する立場として費用負担することを前提とした文面にしてください。
出欠の回答依頼も「お手数ですが」「ご回答いただけますと助かります」と丁寧な言い回しを心がけます。
相手の立場や関係性に応じて敬語レベルを調整し、失礼のない案内文を作成することで、日頃の感謝の気持ちが伝わり、良好なビジネス関係の維持につながるでしょう。
社外向けメール文例
社外向けの納会案内メールでは、件名に社名と「忘年会のご案内」を入れ、重要なメールであることを伝えます。
本文は「平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます」といった感謝の言葉から始めましょう。
納会の趣旨を「日頃のご厚情へのご挨拶を申し上げたく」「相互の親睦を深めたく存じます」と丁寧に説明します。
日時・場所・アクセス情報は箇条書きで見やすく整理し、地図のリンクを添えると親切です。
会費については記載せず、こちらが招待する形式にしてください。
出欠の回答期限は「準備の都合上、〇月〇日までにご返信いただけますと助かります」と柔らかく依頼します。
署名には部署名・氏名・連絡先を漏れなく記載し、問い合わせしやすい配慮を忘れずに。
丁寧すぎると堅苦しくなるため、適度なバランスを保つことが大切です。
納会の案内文の送り方・タイミングと運営の準備
案内文の内容が整ったら、次は送信のタイミングと準備の段取りを確認しましょう。
ここでは望ましい送信時期や出欠管理の方法、当日までに必要な連絡事項など、スムーズな運営のためのポイントを紹介します。
案内を送るタイミングと手段
納会の案内は開催の1か月前を目安に送ることが理想的です。
年末は予定が埋まりやすいため、早めの通知で参加率を高められます。
直前になってしまった場合でも、最低1週間前には案内を出しましょう。
送信手段は相手との関係性や日頃の連絡方法に合わせて選びます。
社内向けならメールやSlackやTeamsなどのチャットツールが便利です。
社外の取引先には正式なメールを、特に重要な方へは封書やはがきで案内すると丁寧な印象を与えられます。
複数回に分けて連絡することも効果的でしょう。
最初に日時と出欠確認、次に会場の詳細や服装、前日にはリマインドを送ると参加者も準備しやすくなります。
送信する時間帯も配慮し、業務時間内の午前中や昼休み明けなど、メールが埋もれにくいタイミングを選ぶことがポイントです。
返信や出欠確認とあわせた段取り
案内文には返信期限をはっきり設定し、その理由も添えることが大切です。
「会場予約の都合上」「料理の手配のため」など具体的な理由を伝えることで、受け取った側も返信の重要性を理解できます。
返信方法は相手に負担をかけない形で指定しましょう。
メールならそのまま返信、チャットならスタンプでのリアクションなど、簡単に回答できる工夫が効果的です。
出欠管理には調整ツールの利用もおすすめです。
期限が近づいたら、未回答の方へ個別にリマインドを送りましょう。
その際「お忙しいところ恐れ入りますが」と配慮ある言葉を添えてください。
人数が確定したら速やかに会場へ連絡し、料理や席の手配を進めます。
参加者の変更や当日欠席にも柔軟に対応できるよう、会場側と事前調整しておくと安心です。
幹事の連絡先も必ず記載し、問い合わせしやすい体制を整えましょう。
まとめ
納会の案内文は、参加者に「参加したい」と思ってもらうための第一歩です。
日時や会場などの基本情報を正確に伝えるだけでなく、日頃の感謝や一年間の労をねぎらう一言を添えることで、温かみのある印象を与えられます。
また、社内向けと社外向けでは言葉遣いや構成が異なるため、相手に合わせた表現を意識しましょう。
さらに、案内文の準備とあわせて、料理や会場の手配、進行計画を整えることも大切です。
準備に時間をかけにくい場合は、ケータリングセレクションなどのサービスを利用すると、準備の負担を抑えつつ、満足度の高い納会を実現できます。
丁寧な案内と細やかな準備で、記憶に残る納会を開催しましょう。
執筆者
米田 英敏
年間100件以上のケータリング・オードブルを活用したパーティーを企画。ケータリングコンサルタント。
 
                                     
               
               
              