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1.5次会の流れを徹底ガイド|準備から当日の進行までやさしく解説
結婚式と披露宴のあいだに位置づけられる「1.5次会」は、近年ますます注目を集めている新しいウェディングスタイルです。
披露宴ほど堅苦しくなく、二次会ほどラフすぎない、ちょうどよい雰囲気を演出できるのが魅力といえるでしょう。
ただし、初めて企画する人にとっては、当日の進行や準備の段取りがわからず不安になることも少なくありません。
あらかじめ流れを把握しておけば、当日を落ち着いて楽しむことができます。
この記事では、1.5次会の進行スケジュールと準備のポイントをわかりやすく解説していきます。
Contents
1.5次会当日までの全体スケジュールを把握しよう
1.5次会を成功させるには、準備期間から当日まで全体の流れを把握するのが重要です。
ここからは準備開始から当日まで、どのような順番で進めていけばよいのか、大まかなスケジュール感について詳しく説明していきます。
準備開始はいつから?一般的なスケジュールの目安
1.5次会の準備は、開催日の2〜3カ月前から始めるのが一般的です。
まず開催の3カ月前頃には、会場選びと参加者リストの作成を行いましょう。
人気の会場は早めに予約が埋まってしまうため、複数の候補を検討しておくと安心です。
2カ月前には招待状の準備と発送を済ませ、同時に料理のスタイルや演出内容を決定していきます。
会費制かご祝儀制かも早めに決めておくと、招待状に記載できて親切です。
1カ月前からは詳細の最終確認を行い、衣装の手配や装飾品の準備、BGMの選定などを進めます。
遠方からの参加者への車代や、受付を依頼する人へのお礼なども忘れずに用意しておきましょう。
1.5次会前日までにやっておくこと
1.5次会の前日までには、当日をスムーズに進めるための最終確認を済ませておきましょう。
まず参加者の最終出席人数を会場に連絡し、料理や席の配置に変更がないか確認してください。
受付担当者や司会者との打ち合わせも忘れずに行い、進行表や役割分担を再度共有しておくと安心でしょう。
装飾品やプチギフト、BGMなどの準備物は前日までに会場へ搬入を完了させます。
当日着用する衣装のサイズ確認やメイクリハーサルも、可能であれば前日に済ませておきましょう。
謝辞やウェルカムスピーチの原稿も最終チェックを行い、緊張せずに話せるよう練習しておくことが大切になります。
前日は早めに就寝して、当日のコンディションを万全にしておくことも重要なポイントです。
1.5次会当日の流れをステップで解説
1.5次会当日の進行を具体的にイメージできるよう、受付開始からお見送りまで時系列順に詳しくご紹介していきます。
実際の当日がどのような流れで進むのかを事前に把握しておくことで、安心してパーティーを楽しめるでしょう。
受付〜開宴までの流れ
1.5次会当日は、パーティー開始の30分前から受付をスタートするのが一般的です。
受付担当者は信頼できる友人や兄弟姉妹にお願いし、男性2名・女性2名の計4名で対応する場合が多いでしょう。
会費制の場合は現金を扱うため、特に信頼できる人に依頼するのが重要です。
受付では出席確認とともに会費やご祝儀をお預かりし、席次表をお渡しします。
受付時間が延びてしまうと、後のパーティーにも影響が出てしまうため、招待状には開始時刻を記載しておきましょう。
新郎新婦の入場シーンは注目される瞬間であり、参加者がドレス姿の新婦を初めて見る感動的な場面でもあります。
オープニングムービーを用意するカップルも多く、華やかな開宴を演出できるでしょう。
乾杯・食事・演出などの進行内容
新郎新婦が入場したら、まず新郎から参加者に向けたお礼のコメントでウェルカムスピーチを行います。
30秒以上1分未満でサラッと感謝の気持ちを伝えましょう。
続いて友人や親族に乾杯の音頭をお願いし、いよいよパーティーがスタートします。
ケーキカット・ファーストバイトは1.5次会でも人気の演出で、結婚式らしい雰囲気を盛り上げてくれるでしょう。
会食・歓談の時間では、新郎新婦が参加者一人ひとりに挨拶して回ります。
お色直しやプロフィールムービーなどを流す演出も多く、海外ウェディングを行った場合は当日の映像を上映するのもおすすめです。
余興は披露宴ほど多くなく、参加者との交流時間を重視するのが1.5次会の特徴といえます。
おひらき〜ゲストお見送りまで
パーティーが終盤に差し掛かったら、新郎または新婦による謝辞で1.5次会を締めくくります。
来ていただいた感謝の気持ちを込めて、スピーチを行いましょう。
謝辞が終わったら司会者からおひらきの合図があり、参加者の退場が始まります。
お見送り:プチギフトなどを渡すのが一般的で、新郎新婦は出入口付近に立って参加者一人ひとりをお見送りします。
プチギフトには感謝のメッセージを添えると、より印象深い思い出となるでしょう。
会費制の場合は引き出物の代わりに雑貨やお菓子などの小さなギフトを用意するケースが多いです。
お見送りの際には、遠方から来てくれた人への車代や、受付・司会をお願いした人へのお礼も忘れずに渡すようにしましょう。
1.5次会の準備段階で押さえておきたいポイント
1.5次会の準備を進める上では、いくつかの迷いやすいポイントや決断に悩む場面があります。
ここからは準備の段階で迷いやすい点や、スムーズに進めるためのコツを解説していきます。
準備は自分たちで?それとも外注?
1.5次会の準備は、新郎新婦が自分たちで行うか、プロに依頼するかという選択肢があります。
1.5次会は新郎新婦が準備を行うのが基本ですが、準備が大変な場合はサポートを受けられます。
自分たちで準備すると費用を抑えられる反面、会場との打ち合わせや装飾品の手配などすべてを自分たちで管理しないといけません。
時間と手間はかかりますが、細部まで希望を反映させられるのが魅力でしょう。
一方、結婚式場のプランを利用する場合は、経験豊富なプランナーがサポートしてくれるため安心です。
また幹事代行サービスやプロデュース会社に依頼する方法もあり、忙しいカップルや準備に不安がある場合は検討してみてください。
司会進行や演出の段取りをどうするか
1.5次会では司会進行や演出の段取りを自由に決められるため、事前にしっかりと計画しておくことが大切です。
司会は友人にお願いするか、新郎新婦が自分たちで進行するパターンが多いでしょう。
新郎新婦による司会進行も1.5次会らしいアットホームな演出として人気があります。
演出については、ケーキ入刀を行う場合、魚好きのカップルならマグロ入刀、お酒好きのカップルなら鏡開きなどにアレンジしても場が盛り上がります。
ふたりらしさを表現できる演出を取り入れれば、参加者にも印象深い時間を過ごしてもらえるでしょう。
また入場シーンにサプライズ演出を取り入れるのもよい方法で、プロジェクションマッピングやビールサーブなど、工夫次第でさまざまな演出が可能です。
1.5次会の事前に決めておくべきことは
1.5次会の当日をスムーズに進めるためには、事前に決めておくべき項目がいくつかあります。
事前に決めておきたい主な項目は次の通りです。
招待者の選定:誰を招待するかでパーティーの雰囲気が決まる
コンセプト・テーマの決定:フォーマル寄りかカジュアル寄りかを決める
会費制・ご祝儀制の選択:参加者の顔ぶれと予算に応じて決定する
参加者のドレスコード設定:具体的な服装例を招待状に記載する
演出内容の検討:ケーキカットや余興などの演出内容を決める
衣装選び:新郎新婦の衣装もパーティーの雰囲気に合わせて選択する
全体のコンセプトに合わせて統一感を持たせると、より印象深い1.5次会となるでしょう。
まとめ
1.5次会は、披露宴と二次会のよいところを兼ね備えた、自由度の高いウェディングスタイルです。
事前に全体の流れを思い描いて準備を進めれば、当日を安心して迎えることができるでしょう。
タイムテーブルの作成や進行内容の確認に加え、料理やケータリングの選択もパーティー全体の印象を大きく左右する大切なポイントです。
ふたりらしい演出や心のこもったおもてなしを重ねていくことで、参加者の記憶にも温かく残る1.5次会となるはずです。
執筆者
米田 英敏
年間100件以上のケータリング・オードブルを活用したパーティーを企画。ケータリングコンサルタント。