乙文

この90年余り、見た目の装飾に走りすぎず「ほんまもん」の京都の美味しさにこだわり、地元のお客様を中心にご贔屓にして頂いて参りました。
茶会やお茶屋さんにお出ししているお料理と同様に
店内で丹精込めてお作りした料理の数々をご賞味頂けます。

～4代目　若主人　木村一智～
食材とお客様に誠心誠意を以て向き合う事を念頭に日々の料理に取り組む。
日本料理が最も大切にしている『旬』や『季節感』をその時々で適切に感じて頂き、口に運んだ瞬間ホッとするような「やさしい味わい」を目指して精進している。
2022年11月、和食の文化を世界に広げる活動の一環で京料理を披露するメンバーの一員としてアメリカ合衆国アリゾナ州に赴いた。

京都島原で唯一の料理屋となった乙文。同じく島原で唯一現在も営業を続ける置屋兼お茶屋「輪違屋」から太夫を揚げて弊店の座敷で宴席を持つことや、輪違屋へ会席料理の仕出しをすることもしばしば。夢のようなひと時とはまさにこのこと。江戸時代初期から連綿と続く、「遊び」の文化の一端を担うことが出来て誉に思います。古書に、一生に一度は島原で太夫を揚げて、親孝行に島原で太夫を見せる、とあります。人生や会社の要の際には、島原で太夫を揚げると思い出に残るのではないでしょうか。