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【プロが解説】結婚式から上場祝いまでお祝い金相場と贈り方のマナー

結婚式の招待、取引先の上場パーティーの招待などお祝いごとに招かれた時のお金の不安を、それぞれの相場とマナーの面から解決します!

結婚式のご祝儀を準備しよう!ご祝儀相場からふくさで包むまで

ご祝儀の相場を確認しよう!

一般的な結婚式のご祝儀相場はあなたと新郎新婦との関係性あなたの年齢によって変動します。
ですが、下の表を見ながら自分の年齢とご祝儀を贈る相手の項目が当てはまる金額をご祝儀袋に包めば問題ありません!

<対象別ご祝儀相場表>

  ご祝儀を贈る相手
親族 親戚 友人 上司 部下等 取引先
あなたの年代 20代 5万 2~3万 3万 3万 3万 3万
30代 5万 2~3万 3万 3万 3万 3万
40代 10万 5~10万 3万 3万 3万 3~5万
50代 10万 5~10万 3万 3万 3~5万 3~5万
60代 10万 5~10万 3万 3万 3~10万 3~5万

親戚のご祝儀は関係性の強さで金額が変わる
・いとこならば2~3万円を包むのが一般的です。
・日頃お世話になっている親戚には5~10万ほど包めば問題ありません。

会社関係者へのご祝儀は3万でOK!ただし年齢により金額が変わることもある
・上司へのご祝儀も3万円で問題ありません。
・自分が60代位の上司として部下の結婚式に参加する時は多めに包むのが一般的です。

金額に見合ったご祝儀袋の選び方

ご祝儀袋を選ぶポイントは水引と金額!
結婚式用のご祝儀袋は、あわじ結び結び切りのものを使用します。
また、ご祝儀金額に合わせてご祝儀袋も豪華なものにするのが一般的なマナーです。

選んではいけないのが、水引が蝶結びのご祝儀袋(下図一番右)です。蝶結びの水引は「再婚や離婚」を連想させるので使いません。

<水引の種類>

<ご祝儀金額と封筒の値段対応表>

ここに注意
・目上の方へ贈る場合には、オーソドックスな白のご祝儀袋を使用するのが一般的です。

お札の入れ方と中袋の書き方

ご祝儀を包む段階で注意するべきマナーは①お札の入れ方②中袋の書き方の2点です。これらのマナーを知らず相手に対し失礼とならないよう、図を使ってわかりやすく解説します!

<お札の入れ方>

・お札は人物が描いてある方を表にする
・壱万円の文字を下、人物を上にして中袋へ入れる

ここに注意
お札を入れる向き、方向を逆にするとお葬式用の不祝儀の入れ方になってしまうので注意しましょう。

<中袋の書き方>

【表】
・袋の中央に金◯萬円(圓)と書く
・数字は必ず旧漢字で書く

【裏】
・左下に自分の郵便番号、住所、名前を必ず書く
・筆、もしくは濃いボールペンでも良い

<ご祝儀金額の書き方>
・漢数字の旧字体で書く。
・2で割り切れる偶数や、中途半端な金額は包まない。(一部例外はあります)

: 1万円+お祝いの品と合わせて贈るのが一般的
: 2=「ペア」とも受け取れるが、1万円+5千円2枚のお札3枚の形にするのが一般的
: 一般的なご祝儀の金額。「2で割れない」ので縁起が良いとされている
: 「死」を連想させ、縁起が悪いため避ける
: 親しい友人やお世話になった人へ更に感謝の気持ちを伝えたい時は5万円がベスト
: 奇数だが中途半端な数字なので避けるのが一般的
: 「八」は末広がりの形をした縁起もよくめでたい漢字なので、偶数でも包んでOK
: 「苦しむ」を連想させ、縁起が悪いため避ける
: 10万以上は偶数奇数を気にしなくてOK。しかし「13」など不吉、中途半端な枚数は避ける
: 「万」の旧漢字
: 「円」の旧漢字
: ご祝儀の寿は、格式高く見える旧字体の「壽」で書くのが一般的です。

表書きの書き方、折り重ねにもマナーがある!

表書きを書く際、中袋を封に包む際にも気をつけるべきマナーがあります。特にご祝儀袋の折り重ねには注意が必要なので、絶対に間違えないよう図を用いて解説します!

表書きを書く際の守るべきマナーは4つあります。
・毛筆、筆ペンで書く。
・名目には壽・寿・御祝のいずれかを書く。
・水引の下に自分の名前を名目より小さくはっきりと書く
・連盟の場合は3人まで横並びに書く。
(3人以上は右側に代表者の名前を書き、左に「外一同」と書く。)

<表書きの書き方と折り重ねの注意点>

<ご祝儀裏側の折り重ね方>

裏の折り重ねには、最重要マナーが1つあります。
・必ず上の折に下の折を重ねる!
このマナーには、「上を向く」「幸せが貯まるように」といった意味が込められています。

ここに注意
折り重ねを逆にしてしまうと、お葬式用の不祝儀の包み方になってしまいます。相手に大変失礼なので、絶対に間違わないようにしましょう。

ふくさの包み方手順解説!

ふくさ(袱紗)とは?
ご祝儀が折れ曲がったり汚れたりしてしまうのを防ぐための、心遣いの道具です。
ご祝儀はふくさに包んで式場に持っていくのがマナーと言われています。

ふくさの色
お祝いの場では赤色。紫色といった暖色系の色が好まれます。また紫色は、慶事・弔事どちらでも使用できるので便利です。

ふくさの包み方
ふくさの包み方にも手順とマナーがあります。下の図の手順通りにご祝儀を包めば、包み方もマナーも完璧な状態でそのまま使えます!

<1枚布のふくさの包み方>

ここに注意
反対周りでたたむと、お葬式などの弔事の時のたたみ方になってしまいます。

毎回包むのが面倒くさい!
そういった方には、金封ふくさがぴったりです!ご祝儀を中のポケットに挟み込んで使用する簡易ふくさなので、包む手間もなく気軽に使えます。

これでご祝儀の準備は完璧です!

<金封ふくさの使い方>
・袱紗は右開きで使用する
・左側のポケット部分にご祝儀を左図のように挟み込んで使用する。

どうして男女で差があるの?二次会会費相場を比較

二次会の会費の相場には大きく分けて
①男女共通の会費相場
①男性の会費相場
③女性の会費相場の3種類があります。
この3つの相場がいくらなのか、ケータリングセレクションの独自アンケートを実施した所、以下のような結果となりました。

<二次会会費相場アンケート結果グラフ>
共通 : 5,000円未満
男性 : 7,000~8,000円
女性 : 5,000~7,000円

あなたが参加、主催した二次会会費についてのアンケート調査
【調査対象】全国20才以上の男女
【調査期間】2019年6月1日~2019年6月30日
【調査方法】インターネット調査
【有効サンプル数】112人

調査結果
・共通の場合会費は5,000円未満が多い。
・男女別だと双方とも2000~3000円高くなる。
・女性は5,000円台が多い。
・男性は8,000円台が多い。

結論
一般的に、男女間の会費には最大3,000円もの差があることが判明!

男女で参加費、会費に差をつける理由は?

なぜ二次会主催者は男女で回避金額に差をつけるのでしょうか?
ケータリングセレクションのネット調査によると、以下の円グラフのような内訳となりました。

飲食量の差:48%
「式の後でも男性は比較的沢山料理を食べるが、女性はそんなに食べないから」といった意見が多く見られました。
美容費:30%
「女性はヘアメイクをしたり何かと準備に費用がかかるから」その事情を加味して男性よりも少々安く設定しているという理由からでした。
収入の差:17%
「一般的に女性よりも男性の方が年収が高いから」という意見もありましたが、現在は女性も活躍する社会のため、他の2項目にくらべて少ない数値となりました。

<会費についてどう思っているの?主催者、参加者アンケートのコメント>

主催者:Nさん(20代・新婦)
男性:5,000円 女性:4,000円
会費のほとんどは食事代。招待した女性達は男性ほど飲食しないので、1,000円安くしました。1000円位なら、と男性達も金額の差は気にしていませんでした。
参加者:Iさん(30代・男性)
男女共通:5,000円
男女で差がなかったので、特に不満は感じませんでした。事前案内で「お酒をあまり飲まれない方も共通の会費とさせていただきます」と言われていたので、二次会参加者で会費に文句を言う人はいなかったです。

会社の上場祝い品・周年祝い品の相場

取引先の上場祝いなどの贈り物は、お花、お祝い金、お酒が一般的です。相手に失礼にならないよう、それぞれの相場とマナーを解説します!

上場祝い品その1 : 胡蝶蘭

<胡蝶蘭の相場は相手との関係性によって変わる>

上場パーティー 花を贈る相手 花の金額相場
一般的な取引先 3万円前後
重要な取引先 3~5万円
周年パーティー 一般的な取引先 1万~3万円
重要な取引先 2万~5万円

・花言葉は「幸福が飛んでくる」
・鉢植えは「根付く」と言われ、会社の祝い事に関しては縁起がよい
・上質なものなら約3ヶ月は日持ちする
これらの理由から、胡蝶蘭は上場記念の贈り物として大定番のお花です。

胡蝶蘭を贈る際には大きく3ポイントに注意すると安心です!

ポイント1 : 花屋選び
・質の良い贈答用の胡蝶蘭を取り扱っているか
・贈答用ラッピングや立て札を付けてくれるか

もしも贈った花に不備や失礼があったら、会社同士の信用関係に影響を及ぼすことにもなりかねません業者選びは慎重に行い、贈答用花の扱いに慣れた業者を選びましょう。

<オススメ胡蝶蘭注文サイト>

らんや 予算別、色別、種類別、立数別、用途別と様々な条件で蘭を探せるギフト蘭専用注文サイト
Hito Hana 400以上の取り扱いがあり、ユーザーの口コミ評価で生の声を知ることもできる祝花専用サイト
フラワーギフトの日比谷花壇 値段以上の高級感ある蘭や祝花の他、フラワーケーキなと個性的な祝いスタイルも提案してくれるサイト

ポイント2 : 胡蝶蘭選び
・ 相手の会社の規模を考え邪魔にならないサイズの胡蝶蘭を選ぶ

<上場祝い、周年祝いにふさわしい胡蝶蘭チェックポイント>

胡蝶蘭のサイズ 相手の迷惑にならないサイズを送る!贈り先の会社で管理しにくいサイズのものは、かえって手を煩わせることになる。
茎の本数 3本、5本などの奇数本が一般的。偶数は「割れる」ので縁起が悪いため避けましょう。より豪華にしたい場合には7本茎を選ぼう。
花の色 定番は「白」の胡蝶蘭!ですが特に色は決まっておらず、あえて目立つようにピンクや黄色の胡蝶蘭を送るのもよいでしょう。

ポイント3 : 立て札をつける
・ 立て札=熨斗(のし)代わり
・注文した業者で立て札をつけてもらえるかどうか確認する

<立て札に記載する内容>

上場パーティー
・右側に大きく赤字で祝上場/祝一部上場/祝御上場/上場祝いと書く
・左側に送り主の会社名、代表名を添える

周年パーティー
・右側に大きく赤字で祝◯周年/御祝設立◯周年/祝御創立○周年と書く
・左側に送り主の会社名、代表名を添える

<花を贈るタイミング>

式典・パーティー有り 時間:式典前日~当日朝まで
会場:式典・パーティー会場宛て
式典・パーティー無し 時間:上場の前日~当日朝まで
会場:会社宛て(営業日中)

・当日贈ることができなくても、上場後5日以内ならば、失礼にあたらないので焦らず贈りましょう。
・火や炎を連想させる赤い花は縁起が悪いとされているので、贈るのは避けましょう。
・なるべく仏滅を避け、大安を選んで贈るとよいでしょう。
・先方に開梱の手間を掛けさせないために、手渡し配送で手配するのも、気遣いのひとつです。

上場祝い品その2 : お祝い金(ご祝儀)

取引先の上場パーティーに招待されたけれど会費制ではない場合、ご祝儀・お祝い金として
相場にあった金額を包んで持っていくのが一般的です。

<お祝い金(ご祝儀)の相場も相手との関係性によって金額が変わる>

上場パーティー お祝い金を贈る相手 相場金額
一般的な取引先 1万~3万円
重要な取引先 3万~10万円
周年パーティー 一般的な取引先 2万~3万円
重要な取引先 3万~5万円

ここに注意
・結婚式のご祝儀同様、偶数は避け奇数の金額で渡すのがマナー。
・ご祝儀袋は水引が蝶結びのものを使用

<お祝い金を渡すタイミング>
・式典の受付で渡しましょう。「この度は上場おめでとうございます」など一言添えてお渡しするのがマナーです。
・受付が無い場合は、取引先の知り合いにこっそりとどうしたらよいか確認しましょう。

上場祝い品その3 : お酒

取引先へお花以外のお祝いの品を贈りたい!そういった方に人気なのがお酒です。
・取引先の社名をいれたオリジナルラベルのお酒
・縁起のよい名前のお酒
・相手の好物のお酒
・シャンパン
が一般的にお祝いの品として多く喜ばれています。

<お酒を贈る相場金額>
会社として贈る場合の相場 : 2万~5万円
個人として贈る場合の相場 : 5千~1万円

ここに注意
・上場当日に花は贈らず後日お祝いの酒を持参する場合には、上場当日に電報をきちんと贈り、お祝いの気持ちを伝えましょう。
・お酒が苦手な人には贈ってもかえって困らせてしまうだけなので注意しましょう。

レセプションのお祝い金相場

レセプションのお祝い金も、主催者とあなたとの関係性により金額が変動します。
プライベートでもビジネスでも、より親密な人に対する祝い金は多めに包む傾向にあり、高額ですと5万円ほど包むのが一般的です。

レセプション祝い品その1 : お祝い金(ご祝儀)

<対象別お祝い金相場表>

お祝い金を贈る相手 金額相場
両親・子供 3~5万
兄弟・姉妹 2~3万
親戚 1~5万
知人 5,000
親しい友人 1万
取引先 1~3万
重要取引先 3~5万

ここに注意
・紅白の蝶結びの袋で包む
・知人へのお祝い金が5000円で不安ならば、プラスでお祝いのギフトや花をもって行くとよいです。
・主催から事前にお祝い金お断りの連絡をもらった場合にも、1万~3万ほどで相手の喜ぶようなお祝いの品を持参します。

レセプション祝い品その2 : 花、お酒、カタログギフト

ここでもはやりお祝い品の定番は胡蝶蘭です。贈る際の注意点は、上場祝い時と同様です。

<レセプションでのお祝い品の定番と相場>

花(1~3万)
祝いの定番の花は胡蝶蘭ですが、飲食店やアパレル系ならばお店の雰囲気や内装に合わせてスタンド花やアレンジメントフラワー、観葉植物を贈るのも喜ばれます。
花束は貰ってもすぐ飾れず手間になってしまうので、避けたほうが無難です。

お酒(5千~5万)
種類で定番なのは、相手の好きなお酒またはシャンパンですが、ブランド名や会社名の入ったオリジナルラベルのお酒も、相手に喜ばれるお祝い品です。

カタログギフト(5千~3万)
相手の欲しい物がわからない時には、カタログギフトがおすすめです。
「状況が落ち着いた頃に欲しいものをじっくり選ぶことができる」と最近人気のギフトです。

ここに注意
・レセプションの規模、雰囲気が一般的な相場に合わないと感じたら、他の参加者や上司に相談して、お祝い品を選びましょう。

まとめ

お祝いの気持ちを伝えるには、きちんと相場を知っておく事もマナーの1つです。
ご祝儀ならば、贈る相手によって一般的な相場の3万円を超えることもあれば、胡蝶蘭を1つ贈るにしても、茎の本数や相場などに注意しなくてはいけません。
自身の知識不足により無礼にならないよう、プライベートでもビジネスでもお祝いの場に関わる時は、まずは【シーンごとの相場】のリサーチをおこたらず、マナーに則って相手の喜ぶお祝いをしましょう。

執筆者

米田 英敏

年間100件以上のケータリング・オードブルを活用したパーティーを企画。ケータリングコンサルタント。

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